癌や肝硬変などはコレステロール値を下げる




癌や肝硬変などはコレステロール値を下げる

『癌』や『肝硬変』の病気などが原因となって、コレステロール値が低下することがあります。 コレステロール値が病的なまでに低下する原因としては、以下のようなものがあります。


■癌

癌、特に「肝癌」があると、コレステロール値は顕著に低下します。コレステロールは主に肝臓で合成されますが、 そこに癌ができると、肝臓の機能が低下してコレステロールが十分に作られなくなります。 足りない分は、血液中から「LDL」などを回収してきて補うため、血液中のコレステロールが減ることになります。 癌細胞自体も、コレステロール値を低下させます。癌細胞は、活発に増殖するために、コレステロールを必要とします。 そのために癌細胞は、LDL受容体の動きを活発にして、血液中のLDLを」積極的に取り込むのです。 また、癌細胞からLDL受容体の働きを活発にする物質が産生される場合もあります。


■肝硬変

肝臓は再生力の強い臓器ですが、「ウィルス性肝炎」 「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」などによって炎症が慢性化し、肝細胞の破壊と再生を繰り返していると、 やがて肝臓が「線維化」を起こし、硬くなってきます。この状態が「肝硬変」です。 肝臓の機能が低下して、コレステロールの合成に支障をきたすようになります。


■甲状腺機能亢進症

甲状腺から「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌される病気で「バセドウ病」が代表的な存在です。 新陳代謝が過剰に高まって、「動悸」「手足の震え」「疲れやすさ」「体重減少」などの症状が現れます。 女性に多い病気で、女性のコレステロール値の病的な低下の原因としては、比較的頻度が高いといえます。


■栄養不良

栄養不良で食事からのコレステロール摂取が不足しても、体内である程度の量のコレステロールは合成されます。 栄養不良が続けばやがて合成も追いつかなくなり、コレステロール値が低下していきます。


■血液系の疾患

血液の病気でコレステロール値を低下させるものとして比較的多いのが、血液の癌の一つである「白血病」です。 白血病がなぜコレステロール値を下げるのかについては、今のところ、癌細胞がLDLを取り込む作用以外、 詳しいことがよくわかっていません。